ホームページ見直し

何年も放置したホームページを再開するときの手順

何年も前に作ったきり、放置してしまったホームページがある。事業を再開することになった。代替わりして、あらためて営業に力を入れたい。取引先から「ホームページ、古いままですね」と言われた。

きっかけはさまざまですが、「放置していたホームページをもう一度ちゃんとしたい」というご相談は多くあります。

このとき、多くの方が「作り直すしかないですよね」と切り出されます。しかし、実際に拝見すると、作り直さなくても再開できるケースは少なくありません。逆に、作り直すにしても、現状の確認をせずに進めると、ドメインやデータの引き継ぎでつまずきます。

どちらに進むにせよ、やることの順番は同じです。この記事では、放置したホームページを再開するときの手順を、確認 → 判断 → 更新 → 運用の流れで整理します。

手順1: 現状を確認する(そのまま使えるかの土台確認)

最初にやるのは、記事を書き直すことでもデザインを変えることでもなく、土台の確認です。放置期間中に、見えないところで問題が進んでいることがあるためです。

表示と基本機能の確認

管理と契約の確認

中身の仕組みの確認

この段階で、あわせてバックアップを取っておくことをおすすめします。これから手を入れていく前の状態を保存しておけば、作業中に何かあっても戻れます。

手順2: 使い続けるか、作り直すかを判断する

土台の確認結果が、そのまま判断材料になります。

使い続けながら整えられる目安

  • 表示・フォームが正常(または軽微な修正で直る)
  • 管理画面に入れて、自分たちで編集できる
  • 仕組み(WordPressなど)が更新すれば現役で使える状態

この場合、作り直しは不要です。次の手順3(中身の更新)に進んでください。

作り直しを検討する目安

  • 編集する手段が失われている(古いソフト製でデータもない、など)
  • 仕組みが古すぎて、安全に使える状態への更新が大がかりになる
  • スマートフォンでまともに読めない構造になっている
  • 事業内容が当時と大きく変わり、直すより作る方が早い

作り直す場合も、手順1で確認したドメインと契約は引き継ぐのが原則です。長年使ったドメインには、検索上の蓄積や、名刺・看板・取引先の登録など、目に見えない資産が乗っています。判断に迷う場合の考え方はホームページをリニューアルする前に確認しておきたいことで詳しく紹介しています。

なお、この判断は0か100かではありません。「当面は今のサイトの情報だけ直して再開し、繁忙期が落ち着いたら作り直す」という二段構えも現実的な選択です。

手順3: 中身の情報を現在に合わせる

土台が整ったら、中身です。放置していた期間に変わったことを、ホームページに反映します。

優先するのは、間違っていると実害がある情報からです。

  1. 連絡先(住所・電話番号・営業時間)。確認箇所の一覧は住所や電話番号が変わったときにホームページで更新すべき場所
  2. 料金(古い価格が残っていると、問い合わせ時のトラブルになります。ホームページの古い料金表を見直すときの注意点)
  3. サービス内容(やめたサービス、始めたサービス。サービス内容が変わったときにホームページで確認すること)
  4. 会社概要・代表者(代替わりの場合は特に)
  5. 終了したキャンペーンやイベントの告知

全ページを一度に完璧にする必要はありません。整理の全体像はホームページの古い情報を整理するときのチェックリストを使い、「残す・直す・外す」に分けて、実害のあるものから順に進めてください。

あわせて、ホームページの外の情報も忘れずに。特にGoogleマップ上の情報(営業時間、住所、閉業表示が付いていないか)は、放置期間中に勝手に変わっていることがあります。ホームページとGoogleマップの情報が違うときに確認することで確認してください。

実際の更新作業の手順や、更新できないときの原因と対処は、ホームページを更新する方法|誰が・何を・どう更新するかにまとめています。

手順4: 「動いているサイト」に見せる

情報が正しくなったら、再開を外から見てわかる形にします。

ポイントは日付です。情報を直しても、お知らせ欄の最新が数年前のままだと、訪問者には「まだ止まっているサイト」に見えます。

  • お知らせに再開の一本を出す(「ホームページの情報を最新の内容に更新しました」で十分です)
  • 古いお知らせを整理する
  • 今後の更新の頻度とタイミングを決める(年数回で十分です)

この部分の具体的な進め方は、ホームページのお知らせに何を書けばいいのか|更新が止まっているときの再開の仕方にまとめています。

手順5: また止まらないための体制を作る

最後に、放置に戻らないための仕組みです。放置の原因は意志の弱さではなく、体制のなさです。次の4点を整えます。

  • 管理情報の一覧化: ログイン情報、契約先、更新時期を1か所にまとめ、複数人で共有する
  • 更新案内の届く先を現役のアドレスに: 契約切れ事故の予防です
  • 担当を決める: 誰が・いつ・何を更新するか。交代時の引き継ぎ項目はホームページ担当者が退職・交代するときの引き継ぎチェックリスト
  • 自分たちで難しければ、外部に頼む形を作る: 保守や更新代行の利用も、放置に戻るよりずっと健全な選択です

よくある質問

何年放置していたら「作り直した方がいい」ラインですか?

年数だけでは決まりません。10年前のサイトでも仕組みが健在で情報を直せば使えるケースもあれば、3年前のサイトでも編集手段が失われていれば再構築が必要です。判断基準は経過年数ではなく、手順1の確認結果(表示・管理・仕組みの状態)です。まず確認から始めてください。

再開したら、検索順位はすぐ戻りますか?

放置していたサイトが検索でどう扱われていたかによります。表示され続けていたなら、情報の更新と運用の再開はプラスに働きます。ただし、順位の変化には時間がかかるため、「再開してすぐ問い合わせが増える」とは考えず、まず正しい情報で受け皿を整えることを優先してください。検索経由の集客を強化したい場合は、その次の段階として計画します。

費用をあまりかけられません。最低限どこまでやるべきですか?

優先順位は明確です。第一に契約の確認(これを落とすとサイト自体を失います)。第二に実害のある情報の修正(連絡先・料金)。第三にフォームの動作確認。ここまでが「再開した」と言える最低ラインで、多くは自社作業か小さな修正で対応できます。デザインの刷新や仕組みの入れ替えは、その後に予算と相談しながらで大丈夫です。進め方はホームページを直したいけれど予算が限られているときの進め方も参考にしてください。

まとめ

放置したホームページの再開は、「土台の確認 → 使うか作り直すかの判断 → 実害のある情報から修正 → 再開を見える形に → 止まらない体制づくり」の順で進めます。

大切なのは、見た目の古さから入らないことです。土台(契約・管理・仕組み)の確認を飛ばして表面を直しても、ある日サイトごと失うリスクが残ります。逆に、土台さえ確認できれば、再開は段階的に、予算に合わせて進められます。

どこから確認すればよいかわからない場合や、使い続けられるかの判断に迷う場合は、現状の整理からお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

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