WordPress修正

ホームページが突然表示されなくなったときに確認すること

昨日まで見られていたホームページが、突然表示されなくなった。お客様から「ホームページが開けない」と連絡が来た。検索して開いてみたら、エラー画面になっていた。

ホームページが表示されないと、データがすべて消えてしまったのではないかと不安になります。しかし実際には、表示されない原因の多くは契約や設定の問題で、データ自体は残っているケースがほとんどです。

大切なのは、慌てて「作り直し」を考える前に、原因を切り分けることです。原因によって、連絡すべき先も対処もまったく変わります。この記事では、表示されなくなったときの確認手順を順番に整理します。

まず、どの範囲で表示されないかを確認する

最初に、「誰が・どの環境で」表示されないのかを確認します。これだけで原因の当たりが大きく変わります。

  • 自分のパソコンだけで見られないのか、スマートフォンや別の回線(Wi-Fiを切ったスマートフォンなど)でも見られないのか
  • 特定のページだけなのか、ホームページ全体なのか
  • 社内の複数人で同じ状態か

自分の環境だけで見られない場合は、ブラウザや回線側の一時的な問題のことがあります。別の端末・別の回線でも表示されないなら、ホームページ側に原因がある可能性が高く、次の確認に進みます。

あわせて、ホームページと同じドメインのメール(info@自社ドメイン など)が使えているかも確認してください。メールも同時に止まっている場合は、ドメインやサーバーの契約に関わる問題の可能性が高まります。

メール側の詳しい確認手順は、会社のメールアドレスが突然使えなくなったときに確認することで解説しています。

もう一つ、確認しておきたいのが「いつから」表示されなくなったかです。お客様からの指摘で気づいた場合は、いつ頃から開けなかったかを聞いておきます。直前にドメインやサーバーの更新月を迎えていなかったか、ホームページやサーバーの設定を触っていなかったか、心当たりを整理しておくと、原因の特定が早くなります。

画面に何が表示されているかを確認する

次に、開こうとしたときに画面に何が出ているかを見ます。表示内容は、原因を教えてくれる重要な手がかりです。

「このサイトにアクセスできません」「サーバーが見つかりません」と出る場合

ドメインがどこにもつながっていない状態です。ドメインの契約切れ(失効)や、ドメイン設定の変更ミスが疑われます。ドメインの契約先と更新状況の確認を急いでください。ドメインは失効から時間が経つと取り戻せなくなる場合があるため、この表示のときは最も急ぎです。

「この接続ではプライバシーが保護されません」と警告が出る場合

SSL証明書の問題です。期限切れが原因のことが多く、対処はSSL証明書の期限が切れたときの対処と、切らさないための管理方法で解説しています。

「403 Forbidden」「404 Not Found」などの英語のエラーが出る場合

サーバーにはつながっているものの、ページが表示できない状態です。サーバー側の設定変更、ファイルの移動や削除、契約プランの停止などが考えられます。サーバーの管理画面や契約状況を確認します。

「500 Internal Server Error」や真っ白な画面になる場合

サーバー上のプログラムでエラーが起きている状態です。WordPressの場合、プラグインやテーマの更新をきっかけに起きることがあります。直前に何か操作をしていないか思い出してみてください。長年更新していないWordPressで突然起きた場合は、WordPressを長年更新していない場合に確認することもあわせて確認を。

サーバー会社やドメイン会社の案内ページが表示される場合

「このドメインは有効期限が切れています」「アカウントは停止されています」といった案内が出る場合は、そのまま原因が書かれています。表示されている会社が契約先なので、そこへ連絡します。

まったく知らないサイトが表示される場合

ドメインが失効して第三者に取得されたか、設定の書き換えや不正アクセスの可能性があります。この場合は自力での対処が難しいため、早めに専門家やサーバー会社へ相談してください。

不正アクセスや改ざんが疑われる場合の初動と相談先は、ホームページが改ざん・乗っ取りされたかもしれないときに確認することで詳しく解説しています。

WordPressの管理画面には入れるかを確認する

WordPressで作られたホームページの場合、「ホームページは表示されないが、管理画面には入れるか」も切り分けの手がかりになります。ホームページのアドレスの後ろに「/wp-login.php」を付けてアクセスしてみてください。

管理画面のログイン画面が表示される場合は、サーバーやドメインは生きていて、ホームページの表示部分だけに問題が起きている状態です。テーマやプラグインの不具合が疑われるため、直前に更新や変更をしたものがないかを確認します。心当たりのあるプラグインを一時的に停止すると直ることもありますが、操作に不安がある場合は、状態を悪化させないよう、そのまま詳しい人に相談する方が安全です。

管理画面ごと表示されない場合は、サーバーやドメインなど、より土台に近い部分の問題です。次の契約確認に進んでください。

なお、管理画面のログイン情報がわからず確認できない場合は、ホームページのログイン情報がわからないときの確認ポイントもあわせて参考にしてください。

契約の状態を確認する

表示されなくなる原因として最も多いのが、サーバーまたはドメインの契約切れです。特に古いホームページでは、更新案内のメールが届かなくなっていて、気づかないうちに支払いが止まっているケースがよくあります。

確認したいのは次の3つです。

  • サーバー契約は継続しているか(支払いは止まっていないか)
  • ドメインの有効期限は切れていないか
  • 更新案内のメールはどこに届く設定になっているか

契約先がわかっている場合は、契約者ページにログインして状態を確認するか、サポート窓口に問い合わせます。契約が切れていた場合でも、期限からの経過時間によっては復旧できることがあるため、「復旧は可能か、いつまでなら間に合うか」を最初に確認してください。

契約の確認では、支払い方法の変化も思い出してみてください。契約時のクレジットカードが有効期限切れで更新されていた、引き落とし口座を変更した、担当者が退職して個人カードでの支払いが止まった、といった理由で、気づかないうちに決済が失敗しているケースがよくあります。サーバーやドメインの支払いは年に1回のことが多く、失敗の通知メールも見過ごされがちです。直近1年の明細で、これまであった引き落としが消えていないかを確認すると、原因にたどり着けることがあります。

契約先そのものがわからない場合は、請求書や銀行・カードの明細、過去のメールから契約先を特定するところから始めます。手順はホームページのドメイン・サーバー管理がわからないときの確認ポイントで詳しく紹介しています。

なお、管理を制作会社に任せていた場合は、まず制作会社へ連絡します。連絡が取れない場合はホームページを作った人と連絡が取れないときの確認ポイントを、廃業していたことがわかった場合はホームページの制作会社が廃業・倒産したときに確認することを参考に進めてください。

サーバー障害の可能性も確認する

契約に問題がない場合、サーバー会社側の一時的な障害という可能性もあります。

サーバー会社の公式サイトには「障害・メンテナンス情報」のページがあることが一般的です。契約しているサーバー会社名で障害情報を検索し、該当する障害が起きていないか確認してください。障害が原因の場合は、復旧を待つことになります。

障害情報がなく、契約にも問題がない場合は、サーバー会社のサポートに「いつから・どのような表示になっているか」を伝えて調べてもらうのが確実です。先ほど確認した画面の表示内容(エラー番号など)を伝えると、調査がスムーズに進みます。

復旧までの間にできること

原因の確認や復旧に時間がかかりそうな場合は、並行して次の対応を検討してください。

  • Googleビジネスプロフィールや SNS など、自社で更新できる場所で「ホームページが一時的に表示できない状態です」と案内する
  • 電話やメールなど、ホームページ以外の連絡手段が生きていることを案内する
  • 復旧後のために、いつから表示されなくなったか、何が表示されているかを記録しておく

また、復旧できたら、同じことを繰り返さないための整理をおすすめします。契約の更新案内が現在の担当者に届くようにすること、サーバー・ドメイン・SSLの期限を一覧にして共有することの2つだけでも、突然の停止はほぼ防げます。

あわせて、復旧を機にバックアップの体制も確認しておきたいところです。今回はデータが無事でも、次のトラブルが同じとは限りません。サーバーの自動バックアップ機能が有効になっているか、手元にホームページのデータ一式があるかを確認し、なければこのタイミングで取得しておくと、今後どんな問題が起きても「作り直すしかない」という最悪の事態を避けられます。

よくある質問

表示されない間、ホームページのデータは消えていますか?

原因によりますが、多くの場合は消えていません。契約切れやエラーで「表示できない」だけで、サーバー上のデータは残っていることがほとんどです。ただし、サーバー契約が完全に解約・削除まで進むとデータも消えるため、契約切れが原因の場合は放置せず、復旧可能な期間内に手続きを進めることが大切です。

復旧を急ぐ場合、どこから手を付ければよいですか?

「画面に何が表示されているか」の確認が最短です。表示内容で原因の当たりが付けば、連絡先(ドメイン会社・サーバー会社・制作会社)が決まります。自分で切り分けが難しい場合は、画面のスクリーンショットを撮って専門家に見せるだけでも、原因の特定は大きく早まります。

サーバー会社に問い合わせたいのですが、契約者が誰かわかりません。

サーバー会社は、契約者本人(名義人)以外からの問い合わせには、答えられる範囲が限られています。まず社内や関係者の中で、契約書類・請求書・当時のやり取りを探し、名義人を特定することが先決です。名義が制作会社などの第三者になっていた場合は、その相手に連絡を取る必要があります。名義の確認と連絡の進め方は、本文で紹介した各記事の手順を参考にしてください。

表示されなくなったのを機に、作り直した方がよいですか?

まず復旧(または原因の確定)が先です。原因がわからないまま作り直しても、契約や管理体制の問題が残っていれば、新しいホームページでも同じことが起きます。復旧したうえで、古さや管理のしにくさに課題があるなら、そのときに作り直しを検討すれば十分です。

まとめ

ホームページが突然表示されなくなったときの確認は、「どの範囲で見られないか → 画面に何が出ているか → 管理画面に入れるか → 契約の状態 → サーバー障害」の順で進めます。原因の多くは契約や設定の問題で、データが失われているとは限りません。

そして、突然の表示停止の背景には、更新案内が誰にも届いていない、管理者がいなくなっているといった管理体制の問題が隠れていることがよくあります。復旧したら、期限と連絡先の整理、そしてバックアップの確保まで済ませておきましょう。

画面の表示から原因の見当がつかない場合や、契約先の特定から必要な場合は、現状の整理からお手伝いしますので、お気軽にご相談ください。

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