ホームページを長く運営していると、ドメインやサーバーの管理先がわからなくなることがあります。
ホームページを作った人と連絡が取れない。
サーバー契約が誰の名義かわからない。
ドメインの更新案内がどこに届いているかわからない。
メールも同じドメインを使っている。
リニューアルしたいが、何を確認すればよいかわからない。
このような状態は、決して珍しくありません。
普段ホームページが表示されている間は問題に気づきにくいですが、いざ修正や移転、リニューアルをしようとしたときに、ドメインやサーバーの管理情報が必要になります。
この記事では、ホームページのドメイン・サーバー管理がわからないときに確認したいポイントをまとめます。
ドメインとサーバーは別のもの
まず確認したいのは、ドメインとサーバーは別のものだということです。
ドメインは、ホームページの住所のようなものです。
たとえば、会社名やサービス名が入ったURLがこれにあたります。
一方、サーバーは、ホームページのデータを置いている場所です。
WordPressのファイル、画像、テーマ、プラグイン、データベースなどがサーバー上にあります。
ホームページを見るときは、ドメインを通じてサーバー上のデータを表示しています。
そのため、ホームページを管理するには、主に次の2つを確認する必要があります。
- ドメインをどこで管理しているか
- サーバーをどこで契約しているか
この2つが同じ会社で管理されている場合もあれば、別々の会社で管理されている場合もあります。
ドメイン管理がわからないと困ること
ドメイン管理がわからないと、ホームページの運用で困る場面があります。
たとえば、次のような場合です。
- ドメインの更新期限がわからない
- DNS設定を変更できない
- メール設定を確認できない
- サーバー移転ができない
- Google Workspaceなどの設定ができない
- リニューアル時に新しいサーバーへ向けられない
- ドメイン所有者が誰かわからない
ドメインの更新ができないと、最悪の場合、ホームページやメールが使えなくなる可能性があります。
また、ドメインを制作会社や知人名義で取得している場合、自社で自由に設定変更できないことがあります。
ホームページを今後も使い続けるなら、ドメインの管理状況は早めに確認しておきたい部分です。
サーバー管理がわからないと困ること
サーバー管理がわからない場合も、さまざまな問題が起きます。
たとえば、
- WordPressのバックアップが取れない
- PHPのバージョンを確認できない
- ファイルやデータベースを確認できない
- サーバーの契約更新状況がわからない
- メール設定が確認できない
- 容量や表示速度の問題を確認できない
- ホームページが表示されなくなったときに対応できない
ホームページが表示されている間は気づきにくいですが、サーバー情報がないと、トラブル時の対応が難しくなります。
特にWordPressで作られたホームページでは、サーバー側のPHPやデータベースの状態が影響することがあります。
管理画面に入れるだけでは解決できない問題もあるため、サーバーの契約情報や管理画面へのログイン情報を確認しておくことが大切です。
なお、すでにホームページが表示されなくなっている場合は、原因の切り分けと契約確認を急ぐ必要があります。ホームページが突然表示されなくなったときに確認することで確認手順を紹介しています。
まず手元の資料を探す
ドメインやサーバーの管理先がわからない場合は、まず手元の資料を探します。
確認したいものは次の通りです。
- 制作時の契約書
- 見積書や請求書
- 納品資料
- サーバー会社からのメール
- ドメイン更新案内メール
- 支払い明細
- クレジットカード明細
- 社内メモ
- 過去の担当者のメール
- 制作会社とのやり取り
- IDやパスワードをまとめた資料
ドメインやサーバーの情報は、メールに残っていることが多いです。
「ドメイン」「サーバー」「更新」「契約」「レンタルサーバー」「DNS」「WordPress」「SSL」などの言葉で、過去のメールを検索してみると見つかる場合があります。
また、クレジットカード明細や銀行振込履歴から、契約先がわかることもあります。
ドメインの管理会社を確認する
ドメインの管理会社がわからない場合は、まずドメイン名を確認します。
たとえば、ホームページのURLが、
example.com
であれば、example.com がドメインです。
ドメイン管理会社としては、ムームードメイン、お名前.com、Xserverドメイン、さくらのドメイン、Cloudflareなど、さまざまなサービスがあります。
確認したい項目は次の通りです。
- ドメイン管理会社
- 契約者名義
- 管理画面にログインできるか
- 更新期限
- 自動更新の有無
- 登録メールアドレス
- DNS設定
- ネームサーバー設定
- メールで同じドメインを使っているか
特に、更新期限と登録メールアドレスは重要です。
更新案内が昔の担当者や制作会社に届いている場合、更新漏れに気づきにくくなります。
サーバーの契約先を確認する
次に、ホームページが置かれているサーバーを確認します。
よく使われるレンタルサーバーには、ロリポップ、エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、ConoHa WING、mixhostなどがあります。
確認したい項目は次の通りです。
- サーバー会社
- 契約者名義
- 管理画面にログインできるか
- 契約更新期限
- 支払い方法
- WordPressの設置場所
- FTP情報
- データベース情報
- バックアップ機能
- PHPバージョン
- メール利用の有無
サーバー管理画面に入れると、WordPressのファイルやデータベース、メール設定、バックアップなどを確認できる場合があります。
リニューアルや移転を検討する場合にも、サーバー情報は重要です。
メールへの影響を確認する
ドメインやサーバーを確認するときに、必ず見ておきたいのがメールです。
ホームページと同じドメインでメールを使っている場合、DNSやサーバー設定を変更すると、メールの送受信に影響する可能性があります。
たとえば、
- info@example.com
- contact@example.com
- name@example.com
のようなメールアドレスを使っている場合です。
確認したい項目は次の通りです。
- メールはどこで利用しているか
- レンタルサーバーのメール機能か
- Google Workspaceか
- Microsoft 365か
- メールアカウント数
- MXレコード
- SPF、DKIM、DMARC
- 現在使っているメールソフト
- 過去メールの保存場所
ホームページだけを移転するつもりでも、設定を誤るとメールが届かなくなる場合があります。
ドメインやサーバーを触る前に、メールの利用状況を確認しておくことが大切です。
WordPress管理画面だけでは足りない場合がある
WordPressの管理画面に入れれば、記事や固定ページの編集はできます。
しかし、WordPress管理画面だけでは確認できないこともあります。
たとえば、
- ドメインの更新期限
- DNS設定
- サーバー契約状況
- PHPバージョン変更
- データベース管理
- FTPでのファイル確認
- サーバー側バックアップ
- メール設定
- SSL設定
これらは、サーバーやドメインの管理画面で確認する内容です。
そのため、WordPressのIDとパスワードだけでなく、ドメイン管理画面、サーバー管理画面の情報も確認しておくと安心です。
なお、これらのログイン情報そのものがわからなくなっている場合の探し方や再発行の手順は、ホームページのログイン情報がわからないときの確認ポイントで整理しています。
作った人と連絡が取れない場合
ホームページを作った人や制作会社と連絡が取れない場合は、特に慎重に確認します。
最初に見るべきポイントは次の通りです。
- ドメインは自社名義か
- サーバーは自社契約か
- WordPress管理者権限があるか
- バックアップが取れるか
- メールへの影響がないか
- 契約更新は誰が行っているか
- 制作会社名義のままになっていないか
制作会社や担当者と連絡が取れないときに最初に確認したいことは、ホームページを作った人と連絡が取れないときの確認ポイントでも整理しています。
もしドメインやサーバーが制作会社名義の場合、移管や変更に時間がかかることがあります。
自社で今後もホームページを運用したい場合は、できるだけ自社で管理できる状態に整えることを検討します。
ただし、名義変更や移管には手続きが必要な場合があるため、焦って進めず、現在の契約状況を確認することが大切です。
制作会社がすでに廃業・倒産している場合は、サーバーやドメインの契約が止まる前に確認すべきことがあります。詳しくはホームページの制作会社が廃業・倒産したときに確認することで整理しています。
サーバー移転やリニューアル前に確認すること
ホームページをリニューアルする場合や、サーバーを変更する場合は、事前確認が重要です。
確認せずに進めると、ホームページやメールに影響が出ることがあります。
確認したい項目は次の通りです。
- 現在のドメイン管理会社
- 現在のサーバー会社
- WordPressデータの有無
- 画像やPDFなどのファイル
- データベース
- メール利用状況
- DNS設定
- SSL証明書
- 外部サービスとの連携
- バックアップ
- リダイレクトが必要な旧URL
特に、メールを同じドメインで使っている場合は、DNS変更時に注意が必要です。
リニューアルはデザインやページ構成だけでなく、裏側の管理状況も確認してから進めると安心です。
また、サーバー移転やリニューアルとあわせて、管理を依頼する会社の変更を考えている場合は、ホームページの管理会社・保守会社を変更したいときの進め方で切り替えの手順を紹介しています。
管理情報を整理しておく
今後のために、ドメインやサーバーの管理情報を整理しておくことも大切です。
最低限、次の情報をまとめておくと安心です。
- ドメイン名
- ドメイン管理会社
- ドメイン更新期限
- サーバー会社
- サーバー契約者
- サーバー更新期限
- WordPress管理者情報
- メール利用状況
- DNS設定の管理先
- バックアップ方法
- 問い合わせ先
ただし、IDやパスワードを誰でも見られる場所に置くのは危険です。
安全な方法で管理し、必要な担当者が確認できる状態にしておくことが大切です。
契約以外も含めた管理全体の考え方は、ホームページの管理とは|何を・誰が・どこまで管理するのかで整理しています。
管理情報が不明でも相談できる場合があります
ドメインやサーバーの情報がすべてそろっていなくても、相談できる場合があります。
ホームページのURLがわかれば、ある程度の確認ができることがあります。
また、管理画面に入れるか、サーバーやドメインの契約メールが残っているかを一緒に確認しながら進めることもできます。
ただし、実際に修正や移転を行うには、管理権限が必要になる場合があります。
そのため、最初の相談では、
- ホームページのURL
- わかっている契約情報
- 使っているメールアドレス
- 困っている内容
- 作った人や制作会社との関係
- 今後どうしたいか
を伝えると話が進みやすくなります。
よくある質問
ドメインとサーバーの違いがわからなくても相談できますか?
相談できます。ドメインはホームページの住所、サーバーはホームページのデータを置く場所です。まず現在のURLや手元にある契約情報を確認しながら、管理先を整理するところから進められます。
作った人と連絡が取れなくてもホームページを直せますか?
状況によります。WordPress管理画面、サーバー、ドメインのいずれかにアクセスできれば、確認や修正ができる場合があります。ただし、契約や管理権限が制作会社名義の場合は、手続きが必要になることがあります。
サーバーを変更するとメールに影響しますか?
影響する場合があります。同じドメインでメールを使っている場合、DNSやMXレコードの設定によってメールの送受信に影響することがあります。サーバー変更やリニューアル前には、メール利用状況も確認することが大切です。
まとめ
ホームページのドメインやサーバー管理がわからない状態は、放置すると更新、移転、リニューアル、メール設定のときに困ることがあります。
まずは、ドメイン管理会社、サーバー契約先、WordPress管理画面、メール利用状況、バックアップの有無を確認しましょう。
作った人と連絡が取れない場合でも、手元の資料やメール、契約情報から確認できることがあります。
ホームページを今後も安心して使うためには、見た目の修正だけでなく、ドメイン・サーバー・メールの管理状況も整理しておくことが大切です。
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