ホームページを長く使っていると、作った人や制作会社と連絡が取れなくなることがあります。
知り合いに作ってもらった。
以前の担当者が退職した。
制作会社が廃業していた。
連絡先が古くなっていた。
何年も更新していなかったので、誰に頼めばよいかわからない。
こうした状態は、決して珍しいことではありません。
なお、制作会社が廃業・倒産していたことがわかった場合は、契約状況によって対応を急ぐ必要があります。ホームページの制作会社が廃業・倒産したときに確認することを先にご覧ください。
普段は問題なく表示されていても、いざ情報を直したいとき、ページが表示されなくなったとき、メールが届かなくなったときに、相談先がないことに気づく場合があります。
このようなときは、すぐに作り替えを考える前に、まず今のホームページの状態を確認することが大切です。
まず慌てて削除や作り替えをしない
作った人と連絡が取れないと、不安になって「もう全部作り替えた方がいいのでは」と考えることがあります。
もちろん、状態によってはリニューアルが必要な場合もあります。
ただし、いきなり削除したり、新しいサイトを作り始めたりする前に、確認しておきたいことがあります。
今のホームページには、まだ使える情報が残っているかもしれません。
過去の実績やお知らせが、信頼材料になっている場合もあります。
検索からアクセスされているページがあるかもしれません。
問い合わせにつながっているページがある可能性もあります。
古いからすぐ消すのではなく、まずは現在の状態を確認し、残すもの、直すもの、外すものを分けることが大切です。
管理画面に入れるか確認する
最初に確認したいのは、ホームページの管理画面に入れるかどうかです。
なお、管理画面が存在しない、ホームページビルダーなどのソフトで作られたホームページの場合は、確認の進め方が異なります。ホームページビルダーなど古いソフトで作ったホームページを見直すときの確認ポイントをご覧ください。
WordPressで作られている場合は、通常、管理画面のURLがあります。
多くの場合は、ホームページのURLの後ろに、
/wp-admin/
を付けるとログイン画面が表示されます。
ただし、セキュリティ対策でログインURLを変更している場合もあります。
また、IDやパスワードがわからない場合もあります。
まずは、社内や手元に以下の情報が残っていないか探してみてください。
- WordPressのログインURL
- 管理者ID
- パスワード
- 制作時の資料
- メールで届いたアカウント情報
- 制作会社からの納品書類
- サーバーやドメインの契約情報
古い封筒やメール、共有フォルダ、メモ帳などに残っていることもあります。
探してもIDやパスワードが見つからない場合は、再発行できる可能性があります。詳しくはホームページのログイン情報がわからないときの確認ポイントで紹介しています。
サーバー契約を確認する
ホームページは、サーバー上にデータが置かれています。
作った人と連絡が取れない場合でも、サーバー契約が自社名義で残っていれば、復旧や修正ができる可能性があります。
確認したいのは、次のような情報です。
- どこのサーバーを使っているか
- 契約者は誰か
- 管理画面に入れるか
- 支払いは継続されているか
- サーバーの更新期限はいつか
- FTP情報が残っているか
- データベース情報が確認できるか
サーバー契約が切れると、ホームページが表示されなくなることがあります。
また、古いサーバー環境のままだと、WordPressやPHPの更新に対応できず、不具合が出ることもあります。
作った人と連絡が取れない場合は、まずサーバーの契約情報を確認しておくと安心です。
ドメインの管理者を確認する
次に大切なのが、ドメインです。
ドメインとは、ホームページのURLに使われている住所のようなものです。
たとえば、会社名やサービス名が入ったURLがこれにあたります。
ドメインの管理がわからないと、ホームページを移転したいときや、メール設定を変更したいときに困ることがあります。
確認したいのは、次の情報です。
- ドメインをどこで取得しているか
- 契約者は誰か
- 更新期限はいつか
- 管理画面に入れるか
- DNS設定を変更できるか
- メールにも同じドメインを使っているか
特に注意したいのは、ドメインを制作会社や知人名義で取得している場合です。
この場合、自社で自由に設定変更できない可能性があります。
ホームページを今後も使い続けるなら、ドメインの管理状況は早めに確認しておきたいところです。
メールへの影響も確認する
ホームページの見直しやサーバー移転を考えるときは、メールへの影響にも注意が必要です。
ホームページと同じドメインでメールを使っている場合、サーバーやDNS設定を変更すると、メールの送受信に影響することがあります。
たとえば、
info@example.comcontact@example.comname@example.com
のようなメールアドレスを使っている場合です。
ホームページだけを直すつもりでも、設定によってはメールが届かなくなることがあります。
そのため、作った人と連絡が取れないホームページを見直すときは、メールの設定も合わせて確認することが大切です。
確認したいのは、次のような項目です。
- どのメールアドレスを使っているか
- メールサーバーはどこか
- Google WorkspaceやMicrosoft 365を使っているか
- サーバーのメール機能を使っているか
- DNSのMXレコードがどうなっているか
難しい言葉が多い部分ですが、ここを確認せずに作業すると、ホームページは直ってもメールに不具合が出ることがあります。
バックアップがあるか確認する
ホームページを修正する前に、バックアップの有無も確認しておきたいところです。
バックアップがあれば、万が一作業中に問題が起きても、元の状態へ戻せる可能性があります。
確認したいのは、次のようなものです。
- WordPressのバックアップ
- サーバー側の自動バックアップ
- 制作時のデータ
- 画像データ
- データベースのバックアップ
- 過去に移行したときのファイル
古いホームページでは、使われていないバックアップファイルがサーバー内に残っている場合もあります。
ただし、公開フォルダ内に古いバックアップが置かれていると、セキュリティ上好ましくない場合もあります。
バックアップは、ただ残っていればよいわけではありません。
どこにあり、復元できる状態なのかを確認することが大切です。
WordPressやプラグインの状態を確認する
WordPressで作られたホームページの場合、長い間更新していないと、WordPress本体・テーマ・プラグインが古くなっていることがあります。
古い状態のままだと、次のような問題が起きやすくなります。
- 管理画面に入れない
- ページが表示されない
- レイアウトが崩れる
- 問い合わせフォームが動かない
- PHPのバージョンに対応できない
- セキュリティリスクが高くなる
ただし、古いサイトをいきなり最新状態に更新するのも危険です。
テーマやプラグインが古すぎる場合、更新によって表示が崩れることがあります。
まずバックアップを取り、現在の状態を確認してから慎重に進めることが大切です。
どのページが重要か確認する
作った人と連絡が取れないホームページでも、今まで使ってきたページには価値が残っていることがあります。
すぐに全面リニューアルする前に、どのページが重要かを確認しましょう。
たとえば、
- 会社概要
- サービス紹介
- 料金ページ
- 実績ページ
- お知らせ
- お問い合わせ
- よくある質問
- アクセス
- 採用情報
- 過去の記事
こうしたページの中で、今も必要なもの、修正すれば使えるもの、今の事業と合わないものを分けていきます。
検索からアクセスされているページがある場合は、削除せずにリライトした方がよいこともあります。
古い実績ページも、見せ方を整えれば信頼材料として使える場合があります。
作り替えるべきか、直して使うべきかを判断する
確認が終わったら、次に考えるのは、作り替えるべきか、直して使うべきかです。
部分修正でよい場合もあります。
たとえば、
- 文章を直す
- 古いお知らせを整理する
- 画像を差し替える
- 問い合わせ導線を整える
- スマートフォン表示を少し改善する
- 不要なページを非公開にする
この程度であれば、全面リニューアルしなくても改善できる場合があります。
一方で、次のような場合はリニューアルを検討した方がよいです。
- サイト全体が古く、スマートフォン対応が難しい
- WordPressやテーマが長年更新されていない
- 管理画面が使いにくく、今後の運用が難しい
- 事業内容が大きく変わっている
- サイト構造が複雑になりすぎている
- セキュリティ面に不安がある
大切なのは、最初から作り替えを決めるのではなく、現在の状態を確認したうえで判断することです。
相談するときに用意しておくとよいもの
制作会社や専門家に相談する場合、次の情報があると話が進みやすくなります。
- ホームページのURL
- 管理画面のログイン情報
- サーバー情報
- ドメイン情報
- メールの利用状況
- 困っている内容
- 直したいページ
- 残したい情報
- 消してよいか迷っている情報
- これまで依頼していた人や会社の情報
すべてそろっていなくても相談はできます。
ただ、わかる範囲で情報を整理しておくと、確認がスムーズになります。
なお、連絡が取れない相手が作ったホームページの写真や文章を、今後も使い続けてよいかという問題もあります。リニューアルを検討する場合は、ホームページの写真や文章は誰のもの?リニューアル時の権利関係の確認ポイントもあわせてご覧ください。
まとめ
ホームページを作った人と連絡が取れないと、不安になるかもしれません。
しかし、すぐに作り替える必要があるとは限りません。
まずは、管理画面、サーバー、ドメイン、メール、バックアップ、WordPressの状態を確認することが大切です。
そのうえで、今のホームページの中にある情報を、残すもの、直すもの、外すものに分けて整理します。
古いホームページには、まだ使える情報が残っていることがあります。
逆に、放置すると誤解や不具合につながる情報もあります。
作った人と連絡が取れないホームページも、まずは今の状態を確認するところから始めてみてください。
ホームページの見直しや、作った人と連絡が取れない場合の確認は、オフィスピコッツ株式会社でご相談いただけます。
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