ホームページが古くなってくると、すぐに「リニューアルした方がいいのでは」と考えることがあります。
デザインが古い。
スマートフォンで見づらい。
情報が増えて、どこを見ればよいかわからない。
昔のサービスやお知らせが残ったままになっている。
こうした状態が続くと、全面的に作り替えた方が早いように感じるかもしれません。
ただ、ホームページは必ずしも、すぐに全部を作り替える必要があるとは限りません。
まずは今あるページを確認し、残すもの、直すもの、外すものを整理することが大切です。
ホームページをリニューアルする前の注意事項
ホームページをリニューアルする前には、いきなりデザインや制作会社を決めるのではなく、まず現在のホームページの状態を確認しておくことが大切です。
特に注意したいのは、古い情報をそのまま残してよいか、どのページを活かせるか、どのページを直すべきか、どのページを外すべきかという点です。
料金、サービス内容、問い合わせフォーム、古いお知らせ、過去の実績、検索から読まれているページなどは、リニューアル前に確認しておきたい重要なポイントです。
この整理をしないまま作り替えると、見た目は新しくなっても、必要な情報を消してしまったり、逆に古い情報を引き継いでしまったりすることがあります。
まず確認したいのは、今のホームページの役割です
リニューアルを考える前に、まず確認したいのは、今のホームページがどのような役割を持っているかです。
会社や店舗の基本情報を伝えるためのサイトなのか。
問い合わせを増やすためのサイトなのか。
採用や信頼づくりのためのサイトなのか。
既存のお客様に情報を届けるためのサイトなのか。
この役割が曖昧なまま作り替えると、見た目は新しくなっても、結局また使いにくいホームページになってしまうことがあります。
リニューアルは、デザインを変える作業ではなく、今の事業に合う形へ整え直す作業です。
古いページの中にも、残した方がよい情報があります
古くなったホームページを見ると、不要なページをまとめて消したくなることがあります。
終了したサービス。
古いお知らせ。
昔の実績。
更新されていないブログ。
今とは少し違う説明文。
たしかに、誤解を招く情報は整理が必要です。
しかし、古い情報の中にも、残した方がよいものがあります。
たとえば、過去の実績は、今も信頼材料になる場合があります。
終了したサービスでも、会社の歩みや専門性を伝える記録になる場合があります。
古い記事でも、検索からアクセスがあるページは、いきなり削除すると流入が落ちる可能性があります。
大切なのは、古いからすぐ消すのではなく、今のホームページにとって必要かどうかを分けることです。
残すページ、直すページ、外すページに分ける
リニューアル前には、今あるページを次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
残すページ
現在も内容が合っていて、今後も必要なページです。
会社概要、アクセス、サービス紹介、問い合わせページなどは、基本的に残す候補になります。
また、実績や事例ページも、内容が今の事業と合っているなら残す価値があります。
ただし、残すページでも、文章や写真が古い場合は見直しが必要です。
直すページ
必要ではあるものの、内容が古くなっているページです。
料金が変わっている。
サービス内容が変わっている。
説明が長くなりすぎている。
今の強みが伝わっていない。
このようなページは、削除ではなく修正の対象です。
全面リニューアルをしなくても、重要なページを数ページ直すだけで、印象が大きく変わることがあります。
外すページ
今の事業と合わなくなっているページや、誤解を招くページです。
現在は対応していないサービスを、今も提供しているように見せているページ。
終了したキャンペーン。
古すぎる料金表。
管理できていないお知らせやブログ。
こうしたページは、削除・非公開・noindex・別ページへのリダイレクトなどを検討します。
ただし、外す前には、検索流入や内部リンクの有無も確認した方が安全です。
問い合わせまでの流れを確認する
リニューアル前には、問い合わせまでの流れも確認しておきたいところです。
トップページを見た人が、どのサービスを見ればよいか。
料金や進め方を確認できるか。
実績や信頼材料にたどり着けるか。
問い合わせボタンがわかりやすい場所にあるか。
スマートフォンでも迷わず送信できるか。
ホームページは、情報を載せるだけではなく、見た人が次に何をすればよいかがわかることが大切です。
見た目を新しくしても、問い合わせまでの流れが弱いままだと、成果にはつながりにくくなります。
スマートフォンでの見え方も確認する
古いホームページでよくあるのが、パソコンでは見られるけれど、スマートフォンでは読みにくい状態です。
文字が小さい。
ボタンが押しにくい。
画像がはみ出している。
メニューがわかりにくい。
余白が詰まっている。
今は、多くの人がスマートフォンでホームページを見ます。
リニューアルを考えるなら、パソコンだけでなく、スマートフォンでの見やすさも確認しておく必要があります。
特に、問い合わせフォームや電話ボタンなどは、スマートフォンで使いやすいかどうかが重要です。
スマートフォンでの見え方を具体的に確認したい場合は、ホームページがスマートフォンで見づらいときに確認することも参考にしてください。
管理画面や更新方法も確認する
ホームページは、公開して終わりではありません。
お知らせを追加する。
実績を更新する。
料金や営業時間を直す。
写真を差し替える。
古い情報を整理する。
こうした更新ができない状態だと、リニューアル後もまた古くなっていきます。
そのため、リニューアル前には、管理画面に入れるか、誰が更新するのか、更新方法がわかるかも確認しておくと安心です。
作った人と連絡が取れない場合や、ID・パスワードがわからない場合は、早めに状況を確認しておくことをおすすめします。
制作会社や担当者と連絡が取れない場合は、ホームページを作った人と連絡が取れないときの確認ポイントも確認しておくと安心です。
全面リニューアルが必要な場合もあります
もちろん、部分修正だけでは難しい場合もあります。
たとえば、次のような場合です。
サイト全体の構造が古く、スマートフォン対応も難しい。
WordPressやテーマ、プラグインが長年更新されていない。
情報が増えすぎて、ページ構成を根本から見直す必要がある。
事業内容が大きく変わり、今のホームページと合わなくなっている。
セキュリティや表示速度に問題がある。
このような場合は、リニューアルした方が結果的に安全で、運用しやすくなることがあります。
ただし、その場合でも、いきなり作り始めるのではなく、まず今ある情報を整理することが大切です。
リニューアルの進め方や期間、費用の考え方など全体像については、ホームページのリニューアルとは|判断・進め方・費用の基本で解説しています。
リニューアルを進めるときの注意事項
部分修正ではなくリニューアルを進めると決めた場合にも、事前に確認しておきたい注意点があります。ここを見落とすと、公開後に「問い合わせが減った」「検索から来なくなった」「メールが届かなくなった」といったトラブルにつながることがあります。
ページのURLと検索流入の引き継ぎ
リニューアルでページのURLが変わると、検索結果や他サイトからのリンクは古いURLを指したままになります。転送(リダイレクト)の設定をせずに公開すると、これまで検索から読まれていたページへの流入が途切れ、検索順位が大きく下がることがあります。
リニューアル前に、検索からアクセスされているページを確認し、URLが変わるページには転送を設定する計画を立てておきましょう。制作会社に依頼する場合は、「今のページから新しいページへの転送設定を含めてほしい」と最初に伝えておくことが大切です。
現在のホームページのデータ保存
作り替えの作業が始まる前に、今のホームページのデータ(ページ、画像、文章)を保存しておきます。「新しくするのだから古いデータは不要」と思われがちですが、公開後に「前のページに載っていたあの情報を戻したい」となることは珍しくありません。元に戻せる状態を確保してから進めるのが安全です。
ドメイン・サーバー・メールの契約確認
リニューアルにあわせてサーバーを移転する場合は、ドメインの名義、サーバーの契約、メールの設定がどうなっているかを事前に確認します。特にホームページと同じドメインでメールを使っている場合、サーバー移転の手順を誤るとメールが受信できなくなる期間が生じることがあります。
契約の名義や管理先がわからない場合は、ホームページのドメイン・サーバー管理がわからないときの確認ポイントを参考に、リニューアルの話を進める前に整理しておいてください。
アクセス解析の引き継ぎ
今のホームページにアクセス解析(Googleアナリティクスなど)が入っている場合は、新しいホームページにも同じ計測を引き継ぎます。ここが漏れると、リニューアルの前後で問い合わせやアクセスがどう変わったかを比べられなくなります。
制作会社に依頼するときに確認しておきたいこと
リニューアルを外部に依頼する場合は、作業内容だけでなく、次の点も最初に確認しておくと、その後のトラブルを防げます。
- サーバーとドメインの契約は自社名義になるか
- 管理画面やサーバーのログイン情報は引き渡してもらえるか
- 公開後の更新は自社でできる仕組みか、依頼が必要か
- 転送設定や検索流入の引き継ぎは作業に含まれるか
- 公開前に、問い合わせフォームの送信テストまで行うか
特に契約名義とログイン情報は重要です。制作会社名義のまま進めると、将来その会社と連絡が取れなくなったときに、ホームページ自体を失うリスクがあります。詳しくはホームページの制作会社が廃業・倒産したときに確認することで紹介していますが、こうした事態への備えは、依頼する時点の契約で決まります。
あわせて、今のホームページの写真や文章を新しいホームページで使えるかどうかも、進め方に影響します。ホームページの写真や文章は誰のもの?リニューアル時の権利関係の確認ポイントも確認しておくと安心です。
作り替える前に、今あるものを見直す
ホームページのリニューアルは、新しいデザインを選ぶところから始めるのではなく、今あるホームページを見直すところから始めるのが理想です。
何を残すのか。
何を直すのか。
何を外すのか。
どのページが問い合わせにつながっているのか。
どの情報が今の事業とずれているのか。
この整理をしておくと、リニューアルする場合でも、部分修正で済む場合でも、判断しやすくなります。
よくある質問
ホームページは古くなったらすぐリニューアルした方がいいですか?
必ずしもすぐに全面リニューアルする必要はありません。まず現在のページを確認し、残すページ、直すページ、外すページに分けて整理することで、部分修正でよいのか、リニューアルが必要なのかを判断しやすくなります。
リニューアル前に必ず確認した方がよいページはありますか?
トップページ、サービスページ、料金ページ、問い合わせページ、お知らせ、実績、会社概要は優先して確認したいページです。特に料金やサービス内容、問い合わせフォームは、古い情報が残っていると誤解につながることがあります。
古いページはリニューアル時に削除してもいいですか?
内容によります。誤解を招く古い情報は整理が必要ですが、過去の実績や活動記録として残した方がよいページもあります。削除する前に、検索流入や被リンク、今後の活用可能性も確認しておくと安心です。
リニューアルすると検索順位は下がりますか?
URLの変更に転送設定が伴わない場合や、検索から読まれていたページを削除した場合に下がることがあります。リニューアル前に検索流入のあるページを確認し、URL変更時は転送を設定することで、影響を抑えられます。
まとめ
古いホームページを見たとき、すぐに全面リニューアルを考える必要はありません。
まずは、今のページを確認し、残すもの、直すもの、外すものを整理することが大切です。
そのうえで、部分修正でよいのか、リニューアルした方がよいのかを判断すれば、無理のない進め方ができます。
古くなったホームページを、ただ新しくする前に。
まずは今の状態を一緒に見直してみませんか。
ホームページの見直しやリニューアル前の相談は、オフィスピコッツ株式会社で承っています。
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